・読書してもしばらく経つと内容を忘れてしまう。
・得た知識を確実に身に着けられるようにしたい。
今回はこういった悩みにこたえたいと思います。
結論として、本の重要点をまとめて、具体的な行動プランを作ることがおすすめです。
どうやったら読書内容を身に着けられるかと考え、「読書は一冊のノートにまとめなさい」という本を読みました。
そこからさらに「こうしたほうがいいんじゃないかな?」と試行錯誤していろいろ試し、ベストな方法にたどり着いたので今回ご紹介します。
行ってほしいのは以下になります。
①重要と思うところに印をつけながら読書をする
②読書ノートを作る
③実行プランをタスクに追加する
④定期的に読み返す
①重要と思うところに印をつけながら読書をする
本を読み進めるときは、重要と思うところに印をつけて読むようにしてください。
なぜなら、本の中身のうち本当に重要な部分は10%にも満たないため、取捨選択する必要があるからです。
では残りの90%は何かというと、筆者の主張部分の裏付けや、実際のエピソードなどです。もちろんこれらも、主張部分を理解するために必要ですが、全てを頭に残す必要はありません。
なので、重要だと思う部分に印をつけるようにしましょう。
また、印をつけるときは3回読み返して、本当に重要な部分のみを残すようにします。
理由は、本を1週するだけだと本当に重要な部分を取り出せないからです。
もし1週だけの読書だと、本の後ろにどんな内容があるかわからないのでとりあえずどんどん印をつけたくなります。
そうすると読み終わった後に見返すと本は印だらけになってしまい、最重要な部分が埋もれてしまいます。
僕は「kindle paperwhite」というアマゾンの電子書籍で、以下のように読み進めています。
・1週目
読んでいて、「重要だな」と思ったページをブックマークする
・2週目
ブックマークしてあるページだけ読み返す。その際に、「やっぱり重要だな」と思ったところだけ残しておき、そうでもないなと思ったらブックマークを外す。
・3週目
ブックマークしてあるページだけ読み返し、「やっぱり重要だな」と思ったら重要と思った文章をハイライト(マーカーみたいなもの)する
僕は電子書籍で読んでいますが、紙派の方は「ページの端を折る」、「マーカーを引く」でもいいです。
また本を汚したくない人は、「3色の付箋を用意して貼る」なんかがいいです。
こんな感じに、3週に分けて重要な部分を厳選していく作業を行います。
②読書内容をまとめる
まとめ先はGoogleドライブがおすすめ
読書内容のまとめ方は後述しますが、おすすめはGoogleドキュメントがおすすめです。
「読書は1冊のノートにまとめなさい」では、読書ノートにまとめることを提案していますが、僕はGoogleドキュメントにまとめています。
理由はシンプルで、手書きは時間がかかるし、疲れるからです。
始めはノートに書いていましたが、結構しんどくて続かなかったのでこの方法に乗り換えました。
Googleドキュメントは無料でGoogleアカウントを作ればだれでも使うことができます。
ただPCを持っていない方や、紙が好きという方はノートでも問題ありません。
自分に合った方法を選びましょう。
まとめ方
①:読書ノートのタイトルに、以下を書く
・ノートを書いた日付
・本のタイトル
・著者
②:「読書中に印をつけた重要な文章」と「そのページ」
③:②から考えた「これから起こす具体的な行動プラン」
④:②に対する感想
まず、ノートのタイトルには上の3つを書いておけば、「この頃にこういう本を読んだ」ということが後々見返して把握できます。
このノートで重要なのは②の重要な文章から③「行動プラン」を作ることです。
むしろ重要なことをノートにまとめても、そこから行動しなければ全く意味がありません。
多くの方が、本を読んで「これからはこういう考えをもって生きよう」と決意しても、数日たったら忘れています。
それを防ぐために、具体的な行動プランを作るのです。
また④の感想では重要と感じた理由や、文章から思ったことなどを書きます。
感想を書くことで、どこが自分にとって重要なのかを再認識することができ、納得して③の行動プランを実行できるからです。
感想を書くことはアウトプットになります。アウトプットするためにはインプットした内容をまとめる必要があるので、理解をより深めることもできます。
またここのコツは、たいそれた感想を書こうと思わないことです。
しっかり書こうとすると時間がかかって続かなくなります。
なのでハードルを下げ、ほんの一言二言で全然十分なので気負わないようにしましょう。
ノート例
実際に僕が書いたノートは下のようになっています。
200302/「なぜあなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」/中島聡
〇
仕事が終わらくなる原因の9割は、締め切り間際の「ラストスパート」が原因です。ですから、10日でやるべきタスクだったら、その2割の2日間で8割終わらせるつもりで、プロジェクトの当初からロケットスタートをかけなければなりません。(中略)考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えてください。崖から飛び降りながら飛行機を組み立ててください。
位置No.1276
A:
・タスクが来たらまずすることをまとめたメモを作り、それを都度見るようにする。
・上のメモに以下を書く。
「まずタスクからやることリストを作り、2割の日程で8割終わらせる計画を立てる」
☆
夏休みの宿題と一緒で確かに日程に余裕があるとつい序盤は気を緩めがちだな。。ラストスパート思考を撤廃するための具体的な方法が必要なんだろう。
〇
ここで意識してほしいのは、この1日の最初の2時間半で1日のメインの仕事の8割を終わらせるようにするということです。2:8の法則は1日のなかでも当てはまるのです。10日間の仕事を最初の2日で8割終わらせるのと同様に、1日ごとに割り振った仕事も最初の2時間半で8割終わらせるのです。そのためこの2時間半はコーヒーも飲まなければ、可能な限りトイレにすら生きません。息を止めて仕事をしているようなイメージです。 位置No,1450
A:
・出社したらまず一日のやることを書き出す。そしてその8割を今日の仕事時間の始めの2割で終わらせるように計画を立ててやる。
☆
1日のうち遅くなるにつれて集中力も切れてくるから、初めにがっつりやることで仕事が進む気がする。試してみよう。
本の抜き書き、行動プラン、感想がそれぞれどれかをぱっと見やすくするように、各項目を書く前に記号を書いています。
〇 →抜き書き
A:→行動プラン(行動は英語でActionだから)
☆ →感想
こうすることで、後から見返したときにすぐ見返せます。
また、ノートで特に重要なところには目立つように太字にしたりアンダーラインを引くといいです。
僕は抜き書きや感想で特に重要なところと、行動プランは全部に太字とアンダーラインを引くようにしています。
③行動プランをタスクに追加する
読書ノートが完成したら、行動プランを実際に実行できるようタスクに追加しましょう。
本を読んで、「これからこうしよう!」と思ったことを次第にやらなくなった人は多いはずです。それをなくすためには、自分の予定管理ツールに行動プランを組み込むのが一番早いです。手帳でもアプリでもノートでも何でも構いません。
例えば、僕は先ほどの読書ノートの2つ目で下の行動プランを考えました。
出社したらまず一日のやることを書き出す。そしてその8割を今日の仕事時間の始めの2割で終わらせるように計画を立ててやる。
そうしたら、僕は「Todoist」というタスク管理アプリをつかっているのでこれに、
「毎朝1日の仕事を書き出して、1日の計画を立てる」
というタスクを、毎日繰り返しで表示されるよう設定します。
行動プランを忘れず実行できる仕組みを作りましょう。
④定期的に見返す
定期的に見返す理由は二つです。
・忘れている行動プランを再度見つける
・思想や考え方を脳に定着させる
忘れている行動プランを再度見つける
読み返すことでタスクに組み込んでいたはずが、いつの間にか忘れていた実行プランを救い出せます。
気を付けてタスクに組み込んでいても、ノートを作ったばっかりの頃は実行しなくなることもあるので、そのままずっとしなくなることを防げます。
思想や考え方が脳に定着する
行動プランも大事ですが、「なぜそれをするのか?」という理由がないと人間は動けないからです。
例えば「早起きする」と決めたとしても、その理由が不透明であれば「遅く起きて夜作業すればいいかな。。。」と思って続かなくなるかもしれません。
しかし、「朝は脳が疲れていなくてパフォーマンスが高い」というのを知っていれば、早起きを継続しやすいと思います。
定期的に読み返すことで「筆者の考え・理念」が定着し、やがて自分の考えとなるのです。
読み返す頻度は固定化する
読み返すタイミングはあらかじめ固定化しましょう。
あまりに間隔をあけるとノートを読まなくなってしまうので、週に最低1回は読み返すといいです。その代わり、ストレスにならないよう1回1回の時間はそんなに長くとらないようにしましょう。
例えば、以下のようなタイミングがあると思います。
・毎日お風呂の中で10分
・土日の夜
・2日に1回の朝
僕は土日のお風呂上りに15分ほど読み返すようにしています。
読み返すのも忘れないように最初のうちは、手帳やタスク管理アプリ、リマインダーなどに組み込むのがおすすめです。
まとめ
僕のおすすめの読書方法を今回は紹介しました。
まとめます。
①重要と思うところに印をつけながら読書をする
②読書ノートを作る
③実行プランをタスクに追加する
④定期的に読み返す
読書は何かを得るために行う手段です。読んで終わりでは何も意味がありません。
どうせ読むのなら、そこから自分の行動を変えるようにしていきましょう。
それでは、良い読書ライフを!!